『アフリカのことわざ』(東邦出版)
アフリカのことわざがツイッターで(少しだけ)話題になってた(気がする)ので、アフリカのことわざ研究会『アフリカのことわざ』(東邦出版)を再読しました。この本は、ことわざが挿絵で上手に表現されていて、とてもおもしろくてためになります。(しかもその絵がことわざからくるイメージにピッタリで時々辛辣でくすっと笑えちゃう)
以下、私の好きなことわざをいくつか紹介します。
・「幸福の欠点は終わりがあること」
・「人生には季節がある」
”季節”で例えるところが含羞があります。
・「あなたが退出したとたん、それまでの会話は変わります」
思わずクスっと笑っちゃいます。私の一番好きなことわざです。
・「ラクダは重い荷物には耐えられるが、縛り方の悪いロープには耐えられない」
大変な仕事には耐えられるけど、納得のいかない理不尽な指示には耐えられないという意味です。ラクダで例えるところがいかにもアフリカらしい。
・「うまく踊れない人は言うでしょう、「ドラムが悪い」と」
そう言わないように気を付けたいものです。
・「やかましくさえずる鳥はまったく巣作りをしません」
手を動かさないで口を動かす人のことを指します。
・「道に迷うことは道を知ることである」
心にとどめておきたいことわざです。
・「ヘビの長さはその死後に測ることができる」
人の価値はその人が去った後にわかるというもの。まったくですが、生前に評価されないというのも少しさみしいかな。
・「人を憎む者は自分が憎いのだ」
本当にその通り。特に近親憎悪というものは。
・「斧は忘れる。木は忘れない」
刺さります(斧とかけたわけじゃないけど。)2番目に好きなことわざです。
・「ゾウたちが戦えば苦しむのは草たち」
被害に遭うのはいつも弱い者たちです。
・「愚者は喋り、賢者は聞く」
賢者の口数多いイメージはないですものね。
最後に、まるでプーさんのためにあるようなことわざをひとつ。
「ひとりでハチミツを全部食べる者は必ずお腹を痛めます」