2022-05-08 読書メモ 「資本家がその資本をを価値増殖する率は、彼の供給と彼の需要との差額が大きければ大きいほど、すなわち、彼の需要する商品価値に対する彼の供給する商品価値の超過が大きければ大きいほど、ますます大きい。両者の一致ではなく、能うかぎりの不一致が、彼の供給による彼の需要の過剰充足が、彼の目標なのである。」(マルクス『資本論』岩波文庫版(4)p.173) 「能うかぎりの不一致が」という表現がとてもよい。ここでは需要と供給の一致ではなく、需要と供給の不一致が世界を支配している。